名古屋プレイヤーズ・ジュニア・ショーケースは毎年の公演で人気を博し、傑出した舞台を制作しています。ショーケース2024は従来の演目に加えて、新しくプリティーンチームが登場しました。
舞台は、恒例の「英語でタップ」ダンスチームによる「Dancing in the Rain」を皮切りに、プリ・ティーン・チームが「ひとりで歩いた猫」、エレメンタリー・チームが「ジョリーヴィレの宝物」を演じました。
「英語でタップ」はとてもカラフルな舞台でショーケースを彩り、雨の日が待ち遠しくなりそうな鮮やかな色の傘でリズミカルなダンスを演出し、ちはるさんとアンジェリンさんは観客の皆さんも巻き込み、多くの人々を魅了しました。タップチームは毎年ファンが増え、皆さんが楽しみにしているお馴染みの演目になりました。こうして今年も参加いただけたことをとても嬉しく思います。
次にプリ・ティーンが演じたのはイギリス人小説家ラドヤード・キップリング作「ひとりで歩いた猫」。今回、新たに脚本をした劇場版では、気高い猫の役をエルシー・リーが演じました。過酷な環境の森(Wet Wild Woods)に住む動物たちが温かい洞窟で暮らすバーニー(カラム・ヴィグロウ)とダイアナ(カノン・トンプソン)に家族として迎えてもらい安らぎのある棲み家を手に入れます。そんな中、気位の高い猫は自分自身が誰よりも賢く、恐れることは何もないと毅然とした態度を貫きますが、家族の一員になる3つの条件を満たし、仲間として受け入れられます。プリ・ティーンのメンバーはこの古典物語を通して、家族の繁栄や絆を見事に表現してくれました。また、劇中で歌われた音楽はNPJ専属のベン・ドーマン氏が作詞作曲を手掛け、ヴォーカル・コーチの原あやこ先生が指導しました。「ひとりで歩いた猫」はプリ・ティーングループとして1作目ですが、この先も技術を磨き、向上していってもらいたいと願っています。
次にエレメンタリーがミュージカル・アドベンチャー「ジョリヴィレの宝物」を演じました。ジュン(川上ここあ)ナゲット(稲吉さわ)ピーチズ(内田さら)の3人がジョリヴィレの宝物を探しながら、森と海辺とジャングルを彷徨います。クランブル市長(オスカー・ケニー)から宝物のありかを示した地図を手に入れ、3人は宝探しに出かけ、行く先々で不思議な動物たちに出会います。
まず、森では鳴き鳥ネリー(牧村そらな)と仲間のチャッピーチックス達(山田ゆい、アリシア・ケニー、タイ・ベランガー)に遭遇し、宝箱を開ける一つ目の鍵「一緒に分かち合うこと」を見つけます。
次に訪れたのは常夏のビーチ、踊る蟹ジャッキー(脇田りこ)と仲間のカスタネット達(堀田えま、内田あんり、脇田そう)に出会い、2つ目の鍵「楽しむこと」を発見します。
最後に出会ったのは、ジャングルに潜むファンキーモンキーのサム(新海りん)と仲間のタンバリン達(斎場あこ、稲吉りんたろう、セナン・グリーソン)。3つ目の鍵は「健やかな心」。3つの鍵を手に入れた子供達はジョリヴィレに戻り、魔法の玉手箱を開けるのですが。玉手箱から出て来た宝物、それは・・・・「し・あ・わ・せ」でした。
これら3つの演目「英語でタップ」「ジョリヴィレの宝物」「独りで歩いた猫」はジェフリッチ氏が振り付け、ダンスなどの演出を担当しました。ジェフ先生は子供達に親しまれ、楽しく愉快に毎回のワークショップを指導してくださり、とても感謝しています。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、今年のショーケースにとても貢献してくださった大切な人がいます。クロエ・ナイリ氏には何ヶ月もかけて衣装のデザインと縫製を担当してくださり、心から感謝いたします。彼女のおかげで舞台がより華やかになり全てのシーンが生き生きと鮮やかに彩られました。
その他、舞台制作に携わった保護者様、サポーター、スポンサー、など多くの方々に心から御礼申し上げます。皆様のご協力のおかげで素晴らしい舞台を制作することができました。
2025ショーケースはキンディチームを復活させたいと計画中です。その為4〜6歳の幼児の出演者を募集します。
2025年度のご案内はソーシャルメディアや名古屋プレイヤーズのニュースレターをフォローして情報を入手してください。
最後に名古屋プレイヤーズ・ジュニアの英語演劇活動に多くの皆様のご理解とご協力を賜り、重ねて御礼申し上げます。
敬具
名古屋プレイヤーズ代表
ショーン・マーラー